50.Snoozer Quinn & Marty Grosz

  1. HOME >
  2. 50.Snoozer Quinn & Marty Grosz
50-1.jpgまだまだ出てくると思いますが、一応最終回ということにします。最後なので思い入れのある二人のギタリストを紹介します。
トラッド・ジャズは歴史論争のように100%裏付ける証拠がない限り正解がない世界です。誰でもが推理したり、間違いを指摘出来るジャンルです。したがって、(その49)のジョン・コリンズの例のようにディスコグラフィはあくまで参考資料として読むことが基本となります。



50-2.jpgそういった調べる楽しさを教えてくれたのがこのクイン盤でした。



50-3.jpg
Snoozer Quinn
Johnny Wiggs(co) Snoozer Quinn(g)
New Orleans, Late, 1948

※このWiggs Inc.レーベルはジョニー・ウィグスがこの2枚のSP を発売するために作ったレーベルです。



50-4.jpg「ギターのSP盤」シリーズの最後は現役のギタリストとして現在も精力的に活動している79歳のマーティ・グロスです。SP 時代を経験しているギタリストも少なくなってきました。マーティ・グロスより4歳上で守備範囲が広いバッキー・ピザレリも良いギタリストですが、残念ながらピザレリのSP は持っていません。
グロスの初リーダーはSP の後期にあたる1951年6月6日ニューヨークで録音されたもので、当時21歳だったグロスの熱演を聴くことが出来ます。発売したのは海賊盤として悪名高いジョリー・ロジャー・レーベルでした(この盤は正規録音です)。

Marty Grosz & The Cellar Boys
Hugh McKay(co) Eph Resnick(tb) Frank Chase(cl) John Dengler(bs) Dick Wellstood(p) Marty Grosz(g) Pops Foster(b) Tommy Benford(d)
New York, June 6, 1951

※ラベルではMarty Grosz ではなくMart Gross、また、メンバー名は"Beef" Gross、デビュー作とはいえ

面白いですね。

皆様には最後までお付き合いしていただき心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。
瀬谷徹
(201/9/26、連載終了)