48.Floyd Smith,etc.

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48-1.jpg最初はフロイド・スミスです。アンディ・カーク楽団での「Floyd's Guitar Blues」という電気スティール・ギターが炸裂する曲で有名になったスミスですが、デビューは1937年、シカゴのローカル・バンドでの録音でした。そしてニューヨークへ進出して最初に録音したのが、ここに紹介するミルドレッド・ベイリーのグループでした。その後、アンディ・カーク楽団に加入し、1946年まで在籍しました。以後も自己のグループなどで活動しました。

Mildred Bailey & Her Oxford Greys
Mildred Bailey(vo) Mary Lou Williams(p) Floyd Smith(g) John Williams(b) Eddie Dougherty(d)
New York, March 16, 1939



48-2.jpg次はビル・デアランゴです。デアランゴはバップ期に活躍したギタリストですが、あまり取り上げられることはないように思います。全盛期の40年代終わりに引退したことが大きな原因となっているのかも知れません。オハイオ州クリーブランドに家を建て、音楽店を経営していたのですが1954年にカムバックします。以降はクリーブランドでジャズやロックといったあらゆる音楽に係わります。そして1990年以降はフリー・ジャズの世界へ行ったようです。
ここに紹介する盤はメンバーを見てもお分かりのようにまさにバッブ期の黄金時代といっても良いでしょう。早い引退が惜しまれます。

Bill De Arango Sextet
Leonard Graham(tp) Tony Scott(cl) Ben Webster(ts) Argonne Thornton(p) Bill De Arango(g) John Simmons(b) Sidney Catlett(d)
New York, May 15, 1946



画像最後は極めて録音が少ないニック・エスポジトを紹介します。1945年にPacific・レーベル(ジェリー・マリガンやチェット・ベイカーのパシフィック・ジャズとは違います)でデビュー、1947年にはFour Star・レーベル、1952年にはClef・レーベルに4曲を録音、これがエスポジトのすべてです。
1947年後期にPacific・レーベルに録音した13曲のうち2曲はSP として発売されましたが、残りは1960年になってAudio Lab・レーベルより「Polite Jazz」というタイトルのLP で発売になりましたが、なかなか市場に出ない幻級の盤として有名です。

Nick Esposito & His Band
Barney Bigard(cl) Merle Howard(ts) June Preston(p) Nick Esposito(g) Bill Smith(b) Stan Ward(d)
Los Angeles, 1945