45.Lonnie Johnson

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出来るならロニー・ジョンソンはそっとしておきたかったのですが、リクエストが来てしまいました(笑)
この時代の標準と思われるアーチトップ・ギターでザクザクとリズムを刻む奏法ではなく、丸い穴の開いたマーチンのフラットトップ・ギターでチョーキングを多用したソロは異質なスタイルでした。どちらかというとブルースのジャンルで語られることが多いロニー・ジョンソンですが、ジャズでの録音があることも事実です。ジャズとしてディスコグラフィに掲載されているのは1925年から1965年までです。
スタイルとしては大きく2つに分けることが出来ると思います。ひとつはギター・ソロ及びデュオの録音です。ジャズファンはエディ・ラングとのデュオでおなじみと思います。そしてもうひとつはゲストとしてバンドに参加した録音です。当時の大物であるルイ・アームストロングやデューク・エリントンなどがロニー・ジョンソンのソロをフィーチャーした曲を録音しました。多分、当時のロニー・ジョンソンのユニークな音が新鮮と感じたのでしょう。
40年代に入るとブルース畑の録音や電気ギターによる録音が多くなります。やはり1920年代後半から30年代初期にかけてが一番輝いていた時期と思います。


45-1.jpg最初は説明無用、ルイのホット・ファイブです。ルイのスキャットとロニーのギターが掛け合うおなじみの曲ですね。

Louis Armstrong & His Hot Five
Louis Armstrong(co,vo) Kid Ory(tb) Johnny Dodds(cl) Lil Armstrong(p) Johnny St. Cyr(bj,g) Lonnie Johnson(g)
Chicago, December 13, 1927



45-2.jpg次もオーケー盤です。当時のオーケー専属バンドとの組み合わせが多いのは当然のことでしょう。この「Paducah」はロニー・ジョンソンのために作ったような曲でユニークなソロをじっくりと聴くことが出来ます。

ドン・レッドマンのチョコレート・ダンディーズ、最初の録音です。

The Chocolate Dandies
Langston Curl, John Nesbitt(tp) Claude Jones(tb) Don Redman, Milton Senior(cl,as) George Thomas, Prince Robinson(cl,ts) Todd Rhodes(p) Dave Wilborn(bj) Lonnie Johnson(g) Ralph Escudero(b) Cuba Austin(d)
New York, October 13, 1928

※作曲者がRedman ではなく、Redmond となっています。本名?