36.Tony Mottola

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36-1.jpgトニー・モットーラは1941年からプロとして活動を始めますが、所謂、市販レコードの録音は少なく、専らトランスクリプションや放送録音などの仕事でした。
最初の録音は1941年のトランスクリプション録音、カール・クレスと組んだギター・デュオで、ヤズーのLP でおなじみと思います。続いてのレイモンド・スコットもV-Disc 録音でした。1944年にはウクレレ・アイクことクリフ・エドワーズに参加しますが、これもトランスクリプション録音でした。
SP としては1946年あたりから名前を見つけることが出来ます。マジェスティック・レーベルのジョニー・ガルニエリ、クラリネットのサル・フランツェラ、女性歌手のジョージア・ギブスなどです。1946年10月にはガルニエリ・トリオをバックに初リーダー録音を残しています。その他、ヴァイオリン奏者のアル・ダフィと組んだミュージクラフトのSPアルバムなどもありました。



36-2.jpg最初はマジェスティック時代のサル・フランツェラです。ニューオリンズ出身のクラリネットの名手ですが、知名度はありません。私の好きなクラ奏者のひとりで、このSP は私の愛聴盤でもでもあります。

Sal Franzella Quintette
Sal Franzella(cl) Buddy Weed(p) Tony Mottola(g) Felix Giobbe(b) Charlie Carroll(d)
New York, August 22, 1946



36-3.jpg次はトランスクリプションの仕事が多かったモットーラの一例として。データは一切不明ですが、多分、1950年代後半あたりの録音と思います。ストリングス入りで、モットーラのソロはもちろん、短いですが随所にソロが入ることから一流ジャズメンが参加していると想像します。

Tony Mottola's Dance Rhythms
Tony Mottola(g) & unknown
16インチ・トランスクリプション



36-4.jpgこれは同じトランスクリプションでも16インチと対照的な8インチ・トランスクリプション。

The Franzella Quintette
Sal Franzella(cl) Buddy Weed(p) Tony Mottola(g) Bobby Haggart(b) Chauncey Morehouse(d)
New York, 1945
8インチ・トランスクリプション



36-5.jpgモットーラの仕事として忘れてならないのが大ヒットしたTV ドラマティック・ショウ「DANGER」です。4枚組SPアルバムとしてMGM から発売されました。

Original
Music From DANGER / Tony Mottola With The Ray Charles Singers (MGM 111)