30.Charlie Christian

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30-1.jpgとうとう30回まで来てしまいました。今回は30回記念ということでチャーリー・クリスチャンを取り上げます。

本来はジャズ・ギター史上真っ先に取り上げるべき人ですが、活躍したのは僅か2年、それも放送録音盤が多く、正規録音はベニー・グッドマン楽団を除くと数えるほどしかありません。チャーリー・クリスチャンのどのSP を紹介しようか迷っていましたが、30回記念ということで2枚に拘らず選んでみました。ベニー・グッドマン楽団のコロムビア盤とライオネル・ハンプトン楽団のビクター盤はおなじみなので除きました。



30-2.jpgチャーリー・クリスチャンの録音は1939年8月19日のベニー・グッドマン楽団からあるのですがいずれも放送録音で、正規録音は1939年9月11日のライオネル・ハンプトン楽団からになります。最初は初期にあたる1939年10月31日録音のアイダ・コックスです。豪華メンバーに囲まれてクリスチャンが控えめに弾いている姿が浮かんできます。

Ida Cox & Her All-Star Band
Hot Lips Page(tp) J.C.Higginbotham(tb) Edmond Hall(cl)Fletcher Henderson(p) Charlie Christian(g) Artie Bernstein(b) Lionel Hampton(d)New York, October 31, 1939



30-3.jpg次は男性歌手エディ・ハワードのコロムビア録音です。正直、エディ・ハワード抜きで録音して欲しかったというのが本音です。今思うと本当に勿体ないメンバーです。

Eddy Howard Under Direction of Teddy Wilson
Eddy Howard(vo) Bill Coleman(tp) Benny Morton(tb) Edmond Hall(cl) Bud Freeman(ts) Teddy Wilson(p) Charlie Christian(g) Billy Taylor(b) Yank Porter(d)
New York, October 4, 1940



30-4.jpg続いてはおなじみのブルーノート・セッションです。クリスチャンの生ギターを聴くことが出来ることでも有名な録音です。この頃はエドモンド・ホールとよく組んでいたことが分かります。この時の使用ギターはギブソンL5 のブロンド仕様のようです。

Edmond Hall Celeste Quartet
Edmond Hall(cl) Meade Lux Lewis(celeste) Charlie Christian(g) Israel Crosby(b)
New York, February 5, 1941
※12インチSP



30-5.jpg最後はこれもおなじみのミントンズ・プレイハウスでの実況録音盤です。ベニー・グッドマン楽団では聴くことが出来ないロング・ソロが最大の魅力でしょう。このジャム・セッションは後のビ・バップに繋がっていく過程を捉えた貴重な録音と思います。Vox からリリースされた赤の3枚組SPアルバムが印象的でした。また、エソテリックのLP で楽しんでいる方も多いと思います。

Charlie Christian with Minton's House Band
Joe Guy(tp) Thelonious Monk(p) Charlie Christian(g) Nick Fenton(b) Kenny Clarke(d)
Live "Minton's Playhouse" New York, May 12, 1941