26.Frank Victor

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26-1.jpgフランク永井はビクター専属でしたが、今回はデッカの専属ギタリストのようなフランク・ヴィクターを紹介します。フランク永井に反応する人は結構いると思いますが、フランク・ヴィクターに反応する人は2、3名くらいと思います



26-2.jpgフランク・ヴィクターのキャリアは1934年のウィンギー・マノンから始まりますが、以降の録音はほとんどがデッカでの録音です。ジョー・ヴェヌーティ、エイドリアン・ロリーニ、ポール・ホワイトマン、アル・ダフィ、ディック・ロバートソン、ボブ・ハワードなど、そして最後の録音は1940年、ピアノのアースキン・バターフィールドです。特に歌手のディック・ロバートソンとボブ・ハワードの録音は、セッション毎にディヴ・バーバーと交代で務めており、当時、二人はデッカの専属であったのかも知れません。



26-3.jpg唯一の例外はエイドリアン・ロリーニとの録音です。ロリーニとはレギュラー・メンバーとして活動しており、デッカ以外のレーベルにも参加しています。フランク・ヴィクターの演奏はジョー・ヴェヌーティとエイドリアン・ロリーニでたっぷりと聴くことが出来ます。最後まで生ギターに拘った人で、ギブソンL5 がメイン・ギターでした。
最初はデッカ録音直前にロンドンで行われたジョー・ヴェヌーティのセッションです。

Joe Venuti & His Blue Four
Don Barrigo(tp) Joe Venuti(vln) Arthur Young(p) Frank Victor(g) Doug Lees(b)
London, September 20, 1934



26-4.jpg次は1920年代から活躍している歌手ディック・ロバートソンのデッカ録音です。しかし、良いメンバーが揃っていますねぇ。

Dick Robertson & His Orchestra
Bobby Hackett(tp) Al Philburn(tb) Paul Ricci(cl) Frank Froeba(p) Frank Victor(g)
Haig Stephens(b) Stan King(d) Dick Robertson(vo)  New York, March 24, 1937



26-5.jpgオマケに私の愛聴盤を紹介しておきます。16インチのトランスクリプション盤です。縦振動盤のためにとても良い音がします。