23.Les Paul

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23-1.jpgギター奏者の中で一番有名なのはレス・ポールかも知れません。ただし、演奏者としてではなく、「レス・ポール」というギターの開発者としてという注訳が付きます。ギター奏者としては過小評価されている一人と思います。
1936年から活動をしている割にはSP は多くありません。特に初期はトランスクリプションなどの音源が多く、私家盤という形でしか聴くことができません。SP としてはやはりJATP での演奏でしょうか。ナット・キング・コールとの掛け合いは第一級のジャズを感じさせます。あとはデッカに録音されたトリオ演奏などが挙げられると思います。
最初はこれもレス・ポールの代表作のひとつ、ウィリー・スミスのキイノート・セッションです。

Willie Smith & His Orchestra featuring LES PAUL
Billy May(tp) Murray McEachern(tb) Willie Smith(as) Les Paul(g) Arnold Ross(p) Ed Mihelich(b) Dave Coleman(d)
May 2, 1945



23-2.jpg次はマーキュリーに吹き込んだ珍しい録音です。どのような経緯で録音されたのかはよく分かりませんが、ルー・ワターズやボブ・スコビー・バンドでおなじみのクランシー・ヘイズとの共演盤です。

Les Paul Trio & Clancy Hayes
Clancy Hayes(vo) Les Paul Trio : Les Paul(g) unkown  1948



23-3.jpgレス・ポールに関しては私自身多くのSP を持っているわけではありません。以前はキャピトル一連の録音も持っていたのですが、今回出て来ませんでした。多くの方には一番おなじみのレス・ポールかも知れません。
ギターのギブソン・レス・ポール・モデルについては、凄いの一言です。ヴィンテージの相場、ギターの重量、どれをとっても一級です。フェンダー社のストラトキャスターと並ぶ電気ギターの傑作です。両ギターともジャズではほとんど使われませんがロック系では絶大な人気を誇ります。私も若い頃はグレコのレス・ポール・モデルを使ったことがあります
つい最近まで元気で演奏していたと思ったのですが残念です。しかし、94歳までギターを楽しみ、「レス・ポール」というギターを残し、良い人生だったのではないでしょうか。 合掌 (2010,3,10の記事)

画像はビング・クロスビーと録音するレス・ポール・トリオです。