22.Remo Palmieri

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22-1.jpgパルミエリは1940年代にはティーンエイジャーでありながらニューヨークを舞台に活動していました。レッド・ノーヴォ、ミルドレッド・ベイリー、ディジー・ガレスピーとチャーリー・パーカー、そしてテディ・ウィルソンといった一流ミュージシャンと録音しました。ところが1946年11月のテディ・ウィルソンとの録音を最後に、健康上の理由でライブ活動を止めてCBS のスタッフとなります。そして27年以上の間、スタジオ・ミュージシャンとして活躍しました。1960年代と1970年代初期まで続いたCBS のアーサー・ゴドフリーのラジオ番組で毎回パルミエリのギターを聴くことが出来たといいます。活動期間が短く地味な印象のパルミエリですが、もし、ジャズを続けていたらもっと評価されていたと思います。



22-4.jpgそんなわけでキャリアは長いのですが、録音は1944年から46年に集中しています。最初は1944年のレッド・ノーヴォです。この録音は16インチのトランスクリプションとして録音されたのですが、ブランズウィックからSP としても発売されました。

Red Norvo Sextet
Aaron Sachs(cl) Red Norvo(vib) Danny Negri(p) Remo Palmieri(g) Clyde Lombardi(b) Eddie Dell(d)
New York, World Transcriptions, June 23, 1944



22-5.jpg次も同じく1944年の録音です。この珍しい録音は「レックス」というマイナー・レーベルで行なわれました。バーニー・ビガードのクラにパルミエリのギター、そしてアル・ホールのベースにロジャー・ケイのストリングスという組み合わせです。この4曲は1000部?限定の2枚組SPアルバムとして発売されました。

Barney Bigard with The Roger Kay Strings
Barney Bigard(cl) Remo Palmieri(g) Al Hall(b)   Strings New York, November 27, 1944



22-3.jpgアルバムの中にはB.B.の直筆サインがあります。バーニー・ビガードのサインですが、それにしても省略したものです。



22-2.jpg例のノーマン・グランツの「ジャズ・シーン」というSPアルバムは、グランツの直筆サインがフルネームで書かれています。しかも5000部限定です。この「レックス」は後年アトランティックでEP として発売されました。こちらの方でお持ちの方もいるかと思います。