13.Billy Bauer

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アル・ケイシーの後がオスカル・アレマン、そして今回はビリー・バウアーです。いよいよ脈絡がなくなってきました
ビリー・バウアーのキャリアはウディ・ハーマンから始まったといっても良いと思います。
テナーのフィリップ・フィリップスの紹介で1944年5月にハイ・ホワイトの後釜として加入しました。
長く在籍したハーマン・バンドを退団した理由は、ツアー生活に疲れたからということのようです。
ビリー・バウアーといえばやはりレニー・トリスターノとの関係を抜きに語ることは出来ないと思います。
ハーマン時代はリズムに徹していたバウアーですが、トリスターノとの録音ではソロイストとして活動することになります。ジャズ史上ではトリスターノ派として紹介されますが、実はトリスターノからは一度しかレッスンを受けてないといいます。


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最初はパーカーより一年も前に録音したバップ曲です。この録音はハーマン・バンドのベーシスト、チャビー・ジャクソンがリーダーとなったハーマン・バンドのピックアップ・メンバーによる演奏で、バウアーがハーマン・バンドに加入した直後の演奏です。クィーン・レーベルはキングに買収され、キング・レーベルとしても発売されました。

Chubby Jackson Sextet
Neal Hefti(tp) Flip Phillips(ts) Ralph Burns(p) Billy Bauer(g) Chubby Jackson(b) Dave Tough(d)
Chicago, July 1, 1944



13-2.jpg次はトリスターノ時代にニュージャズ・レーベルに吹き込んだ曲「レベッカ」です。このリー・コニッツとのデュオ曲は即興演奏を録音したもので、当時としては斬新な試みであったと思いますが、この曲も今やクラシックスとなっており、時代を感じずにはおれません。

Lee Konitz(as) Billy Bauer(g)
April 7, 1950