12.Oscar Aleman

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12-1.JPGアルゼンチンを代表するギター奏者オスカル・アレマンを紹介します。

今まで紹介してきたfホール・ギターではなく、丸、またはオーバルホール・ギターの使い手として知られています。このギターの第一人者はご存知のジャンゴ・ラインハルトですが、枚数が多いために迷っています。

アレマンはジャンゴと同時代、パリで同じギターを使っていたというだけで、良く比較されますが、本質的にはまったく違うと思います。ジャンゴには故郷ベルギーを離れてジプシー生活を送ってきたバックボーンがあり、どんな曲を聴いても哀愁が漂います。そこへいくとアレマンは根っからの芸人で、ギターの他、歌、ドラム、ダンスと多彩なパフォーマンスで観衆を魅了したといいます。



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30年代にジョセフィン・ベイカーの仕事でパリにいたアレマンはそこで色々なジャズマンと共演し、ジャズ寄りの仕事をするようになります。最初は1939年にパリで録音されたクラリネットのダニー・ポロのセッションに参加したレコードです。おなじみの曲ですが、いままで聴いたことがないユニークなソロを披露しています。

Danny Polo & His Swing Stars
Philippe Brun(tp) Danny Polo(cl) Alix Combelle(ts) Una Mae Carlisle(p) Oscar Aleman(g) Louis Vola(b) Jerry Mengo(d)
Paris, January 30, 1939



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次は故郷のブエノス・アイレスに帰ってからの演奏です。アレマンはジャンゴを意識したのか同じ編成のバンドを組みます。この録音は1943年9月7日に行われました。おなじみの「ベサメ・ムーチョ」をあくまでも陽気に演奏しています。

Oscar Aleman y su Quinteto de Swing
Manuel Gavinovich(vln) Rogelio Robledo(p) Oscar Aleman(g,vo) Guillermo Barbieri(g) Luis Gavinovich(b) Ramon Caravaca(d)
Buenos Aires, September 7, 1943