9.Art Ryerson

  1. HOME >
  2. 9.Art Ryerson
9-1.JPG(画像はギブソン社の広告で、右から二人目のギブソン スーパー400(白く見えるギター)を弾いているのがライアーソンです。)
日本でアート・ライアーソンに興味を示すのは5人くらいしかいないかも知れません。
スタジオ等を含めて多くの録音を残しているライアーソンですが、一番輝いていた時代は1938年から40年のポール・ホワイトマン楽団での仕事でしょう。
当時、ポール・ホワイトマンは特徴を持った複数のバンドを持っていました。スイング・ウイング、スインギン・ストリングス、バウンシング・ブラス、そしてサックス・ソクテットがそれに当たります。
それぞれのバンドのアレンジとギターを担当していたのが、アート・ライアーソンでした。2本~4本のギターを巧みに使った変幻自在のアレンジは今聴いてもまったく古さを感じさせません。
40年代以降も活躍しましたが、電気ギターを使うようになります。やはり、アート・ライアーソンの最良のソロはポール・ホワイトマン楽団時代にあるといって良いと思います。



9-2.JPG
最初はサックスのアンサンブルが絶妙なサックス・ソクテットの演奏です。これを聴くと当時の奏者の質の高さが分かります。メンバーを見ると、私が好きなクラリネット奏者サル・フランツェラがアルトの一員として参加しています。

Paul Whiteman's Sax Soctette

Al Gallodoro, Sal Franzella, Frank Gallodoro(as) Art Drelinger(ts) N.M. Farquharson, Vincent Capone, Jack Bell(fl) Harold Feldman(oboe) Art Ryerson, Dave Barbour(g) Artie Shapiro(b) George Wettling(d)
April 7, 1939

ラベルではSax Sockette となっています。



9-3.JPG
次はスインギン・ストリングスの録音です。これぞライアーソンという出来ですが、この録音、ディスコグラフィから漏れています。何でだろう…。したがってメンバーは不明です。