47.Eddie Condon

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47-1.jpgコンドン・ジャズやコンドン一派という言葉があるくらい有名なエディ・コンドンを取り上げないわけにはいかないと思い、何回かトライしたのですが2枚だけを選ぶというのは無理でした。忘れたふりをして止めようとも思ったのですが、リクエストが来たので紹介することにしました。

コンドンはおなじみなので経歴などは一切パスします。で、どの盤を紹介するかですが、デビューの1920年代後半からの演奏はバンジョーです。なので、ギターを使い始めた時期から例のコモドア・レーベルに録音を開始する1938年1月17日直前までの盤を紹介することにしました。



47-2.jpg40年代以降の活躍はトラッド系がお好きな人はご存知と思いますが、ここに紹介する盤はコンドンがサイドメンとして参加したもので案外知られていないと思います。最初は1935年録音のデッカ盤です。レッド・マッケンジーはビング・クロスビーやドーシー・ブラザーズと並ぶ初期デッカの看板の一人でした。

Red McKenzie & His Rhythm Kings
Red McKenzie(vo,comb) Eddie Farley(tp) Mike Riley(tb) Slats Young(cl,ts) Conrad Lanoue(p) Eddie Condon(g) George Yorke(b) Johnny Powell(d)
New York, October 22, 1935



47-3.jpg次は1936年録音のバニー・ベリガンのヴォカリオン盤です。若くして亡くなったベリガンの録音はどれもが貴重です。

Bunny Berigan & His Boys
Bunny Berigan(tp) Jack Lacey(tb) Slats Long(cl) Joe Bushkin(p) Eddie Condon(g) Mort Stuhlmaker(b) Cozy Cole(d)
New York, June 9, 1936



47-4.jpg続いては約2ヵ月後に録音されたテンポ・キングのブルーバード盤です。このバンドはテンポ・キングのファッツ・ウォーラー風の唄とクィーニー・エイダ・ルービンのピアノが売りでした。

Tempo King & His Kings Of Tempo
Marty Marsala(tp) Joe Marsala(cl) Queenie Ada Rubin(p) Eddie Condon(g) Mort Stuhlmaker(b) Stan King(d) Tempo King(vo)
New York, August 21, 1936



47-5.jpgテンポ・キングにも参加していたジョー・マーサラのバラエティ盤です。レイ・ビオンディのヴァイオリンやアデル・ジラードのハープが入るシカゴ・ジャズは珍しいと思います。アデル・ジラードはジョー・マーサラと結婚、以降、一緒の録音が多くなります。

Joe Marsala & His Chicagoans
Marty Marsala(tp) Joe Marsala(cl) Ray Biondi(vln) Joe Bushkin(p) Adele Girard(harp) Eddie Condon(g) Artie Shapiro(b) Danny Alvin(d)
April 21, 1937

後年、親分肌のコンドンは演奏より仕切ることが多くなりました。バンジョーから転向したコンドンは4弦のテナー・ギターを使っていました。大物でありながら特注したり、自分のモデルを作らせたりすることはなく、当時のレギュラー品を使っていたようです。一部ではあまり弾けないのでは、とかうまくないという声もあります。

コンドンの名誉のために言っておきますが、うまいギタリストです。