46.Lawrence Lucie

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最近、地味な生刻み系のギタリストが続いております
ローレンス・ルーシーは多くのギタリストと同じく、子どもの頃はバンジョーやヴァイオリンを習ったといいます。プロとしてニューヨークへ進出後、すぐにギターに転向しました。レコーディング・デビューは1933年のベニー・カーター楽団、その後、スパイク・ヒューズ楽団、ヘンリー・ "レッド"・アレン楽団と続きます。1934年にはフレッチャー・ヘンダーソン楽団(1936年~39年も在籍)、ミルズ・ブルー・リズム・バンド、テディ・ウィルソン楽団などで演奏をしました。40年以降もコールマン・ホーキンス楽団(1940)やルイ・アームストロング楽団(1940~44)など、一流バンドを渡り歩きました。


46-1.jpg 最初は1935年に録音された「Congo Caravan」です。印象的なイントロから始まるこの曲は名演奏としてよく取り上げられるほどです。

Mills Blue Rhythm Band
Wardell Jones, Shelton Hemphill, Henry "Red" Allen(tp) George Washington, J.C. Higginbotham(tb) Buster Bailey(cl,as) Gene Mikell(ss,as,bs,cl) Crawford Wethington(as,bs,cl) Joe Garland(ts,bs,cl) Edgar Hayes(p) Lawrence "Larry" Lucie(g) Elmer James(b) O'Neil Spencer(d) Lucky Millinder(dir)
New York, July 9, 1935



46-2.jpg次は3週間後に録音されたテディ・ウィルソンのブランズウィック・セッションです。この曲は、1935年7月2日から始まったテディ・ウィルソンの2回目の録音で、最初の録音からクラリネットがベニー・グッドマンに替わりセシル・スコット、ギターが(その43)で紹介したジョン・トゥルーハートに替わりルーシーが参加しました。最初の録音同様素晴らしい出来で、ビリーも好調です。この頃のビリーを聴くとやはり一番輝いていた時期だと納得します。

Teddy Wilson & His Orchestra
Roy Eldridge(tp) Cecil Scott(cl) Hilton Jefferson(as) Ben Webster(ts) Teddy Wilson(p)
Lawrence "Larry" Lucie(g) John Kirby(b) Cozy Cole(d) Billie Holiday(vo)
New York, July 31, 1935

ソロをとらないローレンス・ルーシーですが、多くの有名バンドで演奏しました。正確なリズムと人柄によるものでしょうか。