44.Al Norris

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地味なギタリストが続きます。(その43) のジョン・トゥルーハートの次はジミー・ランスフォード楽団で活躍したアル・ノリスです。
ノリスは14歳でヴァイオリンを始め、そのあとバンジョーに転向しました。1927年から32年までは地元のバッファローで活動、そして1933年からジミー・ランスフォード楽団に加入します。1947年にランスフォードが亡くなったあと、ピアノのエドウィン・ウィルコックスと共同リーダーとして活動を続けました。1951年の録音を最後に引退しましたが、1974年に1枚だけLP を制作しています。
名バンドには必ず良いギタリストがいます。チック・ウェッブ楽団のジョン・トゥルーハート同様、地味ですがアル・ノリスもまた良いギタリストでした。


44-1.jpgジミー・ランスフォード楽団の初期デッカ盤です。最初期のビクターも荒々しくてよいのですが、デッカ時代になるとアレンジャーが充実し、洗練された音になってきます。この時代に活躍した楽団すべてに言えることですが、大編成でも生ギターがちゃんと聴こえるところが凄いです。演奏技術もありますが、今のエンジニアは当時のエンジニアのバランス感覚を見習わなくてはと思います。

Jimmy Lunceford & His Orchestra
Eddie Tompkins, Paul Webster(tp) Sy Oliver(tp,vo,arr) Elmer Crumbley, Russell Bowles(tb) Eddie Durham(tb,g) Jimmy Lunceford, Willie Smith, Laforet Dent, Dan Grissom(cl,as) Joe Thomas(cl,ts) Earl Carruthers(cl,as,bs) Edwin Wilcox(p) Al Norris(g) Moses Allen(b) Jimmy Crawford(d,vib)
New York, September 30, 1935



44-2.jpg次はジミー・ランスフォード楽団以外では数少ないアル・ノリスが参加した録音盤です。ピアノのアースキン・バターフィールドがスーパー・ディスク・レーベルに1945年か46年頃に録音した盤で、ショーティ・ベイカーの参加が目を惹きます。

Erskin Butterfield Quartet
Harold "Shorty" Baker(tp) Erskin Butterfield(p,vo) Al Norris(g) Duke Jones(b)
Unknown Location, 1945-1946