43.John Truehart

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以前からチック・ウェッブ楽団のギタリストとテディ・ウィルソンのブランズウィック・セッションでビリー・ホリディのバックでギターを弾いているギタリストが気になっていました。
そのギタリストがジョン・トゥルーハートでした。トゥルーハートは1927年からクラリネットのウィルトン・クローリィで活動を開始し、1931年からは生涯在籍することになるチック・ウェッブ楽団に加入します。黄金時代からチック・ウェッブが亡くなってエラ・フィッツジェラルドがバンドを継いだ後の1941年までバンドをスイングさせました。1941年以降は録音の記録がまったくないので、引退したか亡くなったかでしょう。


43-1.jpg最初はチック・ウェッブ楽団がデッカと契約する前の録音です。チック・ウェッブ楽団としては初期の録音となります。この時期はまだエラの参加はありませんが、素晴らしい出来となっています。この時の4曲はオーケー・レーベル末期の録音で、ロゴはオーケーですが配給はコロムビアとなっていることがラベルでお分かりと思います。

Chick Webb & His Orchestra
Mario Bauza, Bobby Stark, Taft Jordan(tp) Sandy Williams, Fernando Arbello(tb) Pete Clark(as) Edgar Sampson(as,arr) Elmer Williams(ts) Wayman Carver(ts,fl) Joe Steele(p) John Truehart(g,bj) John Kirby(b) Chick Webb(d)
New York, July 6, 1934



43-2.jpg次はテディ・ウィルソンのブランズウィック・セッションでビリー・ホリディが参加した最初のセッションです。この時の4曲はクラシックスといっても良いでしょう。この盤はセカンド・イシューでファーストは7498番でラベルも金字の唐草デザインです。後年、コロムビア盤でも発売になりました。

Teddy Wilson & His Orchestra
Roy Eldridge(tp) Benny Goodman(cl) Ben Webster(ts) Teddy Wilson(p) John Truehart(g) John Kirby(b) Cozy Cole(d)  New York, July 2, 1935

トゥルーハートについては、検索をしてもビリーのセッションに関する同じ内容ばかりで、私が知っている以外の情報は得られませんでした。そして面白いことに、どの情報でもジョン・トゥルーハートがトランペット奏者になっていることでした。最初に間違えた人の情報をそのまま写しているということで、改めてネット情報が不正確なものと知った次第です。