42.Slim Gaillard

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そろそろ終わりに近づいてきました。今回は日本にも熱狂的なファンを持つスリム・ゲイラードを紹介します。とにかく、ユニークという言葉がぴったりのゲイラードですが、ギターはクリスチャン直系、ブギウギ・ピアノはうまいし、歌と滑稽なパフォーマンスは一時代を築いたといっても過言ではありません。また、ゲイラードはナンセンスな造語を作ることでも知られており、40年代には読めない曲名が多く登場します。


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このマーキュリー盤はゲイラードが本名で吹き込んだものです。別にデビュー盤ではありませんが、グランツらしい?



42-3.jpgゲイラードといえばベースのスラム・スチュアートとのコンビが有名ですが、このコンビは第二次世界大戦のために解消されます。最初は1946年に録音されたおなじみの曲です。珍しくジャズ畑のメンバーで固められています。ベースはこの後コンビを組むことになるバム・ブラウンです。

Slim Gaillard & His Orchestra
Howard McGhee(tp) Marshal Royal(cl) Lucky Thompson(ts) Dodo Marmarosa(p) Slim Gaillard(g,vib,vo) Bam Brown(b,vo) Zutty Singleton(d)
Los Angeles, January 1946



42-4.jpg次はディスク・レーベルのゲイラードです。曲目は造語が並んでいますが、聴くとおなじみの曲です。この録音は3枚組SPアルバムとして発売されました。David Stone Martin のイラストもユニークですね。

Slim Gaillard & Bam Brown
Slim Gaillard(g,p,d,vo) Bam Brown(b,vo)
Los Angeles, April 22, 1946



42-5.jpgOPERA IN VOUT / Slim Gaillard & Bam Brown (Disc 505)

ディスク以降はMGM、Clef、Norgran など、LP 時代はDot のアルバムでおなじみと思います。案外、食わず嫌いの人が多いかも知れません・・・。
画像は40年代中頃の写真です。ゲイラードはエビフォンのデラックスにディアルモンドのピックアップを付けているようです。ノンカッタウェイのところが良いです。相方の太っちょはバム・ブラウンです。