41.Eddie Durham

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ここいら辺でジャズ界で最初に電気ギターを録音したことで知られているエディ・ダーハム(ダーラム)を紹介しておかないとこのシリーズも終わることが出来ないと思います。
1929年、トロンボーンとギター、そしてアレンジャーとしてベニー・モーテン楽団に参加、1932年12月の最後となった録音まで在籍します。楽団消滅後、2年近く活動はありませんでしたが、1935年からウィリー・ブライアント楽団、続けてジミー・ランスフォード楽団に参加、そして1936年6月からはカウント・ベイシー楽団に加入、作・編曲者、演奏者として活躍します。


41-1.jpgベイシー楽団での電気ギターはまだぎこちなく、バンドと一体という感じではありませんが、良い変化、色づけになったことは間違いありません。その点、最初に紹介する1938年録音のコモドア盤では素晴らしい進歩をみせています。全盛時のベイシー楽団のピックアップ・メンバーによる演奏なので悪いはずがありません。この曲を選んだのはダーハムのギターはもちろんですが、珍しいフレディ・グリーンの歌、レスターのスムーズなテナー・ソロとオマケにクラリネットも聴くことが出来るためです。

The Kansas City Six
Buck Clayton(tp) Lester Young(ts,cl) Eddie Durham(tb,g) Freddie Green(g,vo) Walter Page(b) Joe Jones(d)
New York, September 27, 1938



41-2.jpg1939年あたりからアレンジャーとしての仕事が多くなったダーハムですが、1940年11月にデッカ・レーベルに4曲を録音します。ダーハムにとっては久々の演奏でとても良い出来となっています。特に紹介した曲は代表作といってもよいかも知れません。

Eddie Durham & His Band 
Joe Keyes(tp) Buster Smith, Willard Brown(as) Lem Johnson(ts) Conrad Frederick(p) Eddie Durham(g) Averill Pollard(b) Arthur Herbert(d)  New York, November 11, 1940