39.Calvin Newborn etc.

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39-1.jpg今回はSP の録音が極めて少ないギタリストや私自身が複数枚持っていないギタリストを紹介します。
まずは兄のフェニアスより2歳年下のカルヴィン・ニューボーンです。兄のフェニアスがコンテンポラリー・レーベルと契約するまでは一緒に演奏していました。この録音はテキサス州ヒューストンで録音された兄弟初期の演奏です。ピーコックのプログレッシヴ・ジャズはブルース、R&B でおなじみのピーコック・レーベルの一部門で、この盤を含め3枚しか確認していません。片面は「'Round About Midnight」、カルヴィン20歳の録音で、この時の録音が2曲だけとはいかにも惜しいです。

Phineas Newborn, Jr.
Phineas Newborn, Jr.(p) Calvin Newborn(g) unknown(b&d) Houston, Texas, 1953



39-2.jpg次は大物ケニー・バレルのデビューといってもよい録音です。バレルは1956年にニューヨークに進出するまで故郷のミシガン州デトロイトで活動しました。この録音はディジー・ガレスピーが自身のレーベルを作り張り切っている頃の録音で、新人発掘に力を入れていました。メンバーを見るとジョン・コルトレーンやミルト・ジャクソンをはじめ大物揃いですが、この頃は初々しい新人たちです。バレル20歳の録音で、以降の活躍はご存知の通りです。

Dizzy Gillespie Plays
Dizzy Gillespie(tp) John Coltrane(ts) Milt Jackson(vib) Kenny Burrell(g) Percy Heath(b) "Kansas" Fields(d)
Detroit, Mich., March 1 1951



39-3.jpg次はタイニー・ウェッブ、ブルースやR&B 好きには名前を知られたギタリストのようですが、私はアール・ハインズがらみで入手していました。ミドル-トーン・レーベルは1950年代初期にロサンジェルスでエマニュエル・ミドルトンによって設立されました。ルイ・アームストロング楽団で活躍した歌姫ヴェルマ・ミドルトンを紹介するために作ったレーベルでしょうか。この録音は1948年なので買取かも知れません。タイニー・ウェッブですが、とにかくカッコいい、ハインズも快調そのものです。

Velma Middleton
Velma Middleton(vo) Earl Hines(p) Mitchell "Tiny" Webb(g) Arvell Shaw(b) Cozy Cole(d)
Los Angeles, 1948



39-4.jpg最後は伝説? のジム・ダディ・ウォーカーを紹介します。チャーリー・クリスチャンに影響を与えたとかクリスチャン以前にクリスチャン・スタイルで弾いていたとか言われていますが、あいにくそのような録音は残っていません。この手の話はよくありますが、やはり残っている録音で判断するしかありませんね。ここではウォーカーの2回目の録音になるセッション・レーベルを載せておきます。1944年の録音でウォーカーのソロを聴くことが出来ます。

J.C.Higginbotham Quintet
J.C.Higginbotham(tb) General Morgan(p) Jimmy Walker(g) "Benny" Moten(b) Alvin Burroughs(d)
Chicago, September 14, 1944