34.Al Hendrickson

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34-1.jpg画像はアーティ・ショウ楽団でのアル・ヘンドリクソンです

今回は西海岸を拠点に活躍したアル・ヘンドリクソンを紹介します。

レコーディング・デビューは1940年、アーティ・ショウのグラマシー・ファイヴ、そしてオーケストラでした。ショウ楽団以外では、1941年、デッカのフレディ・スラック、同じくデッカでフレディ・スラックと共に参加したビッグ・ジョー・ターナーがあります。
この後、しばらく活動は途絶え、1944年、キャピトルに移ったフレディ・スラックに参加します。1945年には中堅トランペッターのレイ・リンのアトミック録音、続いてボイド・レイバーン楽団など、当時西海岸で活動していた多くのミュージシャンの録音に参加しました。
1960年代に入ってからはスタジオの仕事をこなしながら、最後の録音になる1986年のレイ・アンソニー楽団やビリー・メイ楽団での活動があります。スタジオの仕事では、「ムーンリヴァー」や「グッドナイト・アイリーン」などのソロがヘンドリクソンによるものです。



34-2.jpgこのレイ・リンの録音は1945年11月のアトミック・セッションに続くもので、12月14日に行われました。当時としては斬新なビッグバンドで、作・アレンジはドド・マーマローサが担当しました。この録音はシグネチュアー・レーベルのレイ・リンと同じですが、こちらがオリジナルです。

Ray Linn Orchestra
Ray Linn(tp) Joe Howard(tb) Mahlon Clark(cl,as) Harry Klee(as,fl) Deacon Dunn(ts) Tommy Todd(p) Al Hendrickson(g) Phil Stephens(b) Jackie Mills(d) Dodo Marmarosa(arr)
Hollywood, December 14, 1945



34-3.jpg次はこれも比較的に珍しいキイノート録音です。男性歌手ビル・ダーネルにべイヴ・ラッシンのバンドが付き合ったものです。現在ではキイノートはボックス・セットが出たり、珍しくなくなりましたが、(33)のダニー・ハードやこのビル・ダーネルは語られることがない部類でした。

Bill Darnell with Babe Russin & His Orchestra
Bill Darnell(vo) Babe Russin(ts) Tommy Todd(p) Al Hendrickson(g) Jud De Naut(b) Jackie Mills(d)
Los Angeles, March 8, 1946