29.Oscar Moore

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29-1.jpgオスカー・ムーアといったらどうしてもナット・キング・コール・トリオが浮かんできます。1937年(録音は1938年10月~)から1947年10月までの長きに渡りトリオの一員として活躍しました。オスカー・ムーア退団以降、アーヴィング・アシュビーとジョン・コリンズが務めましたがほとんど印象にありません。
オスカー・ムーアはナット・キング・コール・トリオに在籍中もライオネル・ハンプトン、アート・テイタムやキャピトル・ジャズメンなどでも録音を残しました。退団後はジョニー・ムーアのスリー・ブレイザーズ(チャールズ・ブラウンはオスカー・ムーアの存在が面白くなく退団)、イリノイ・ジャケー、そして自己のアルバムなどがありました。1957年の録音を最後に引退しましたが、8年後の1965年、ナット・キング・コールのトリビュート・アルバムを録音、以降は完全に音楽の世界から離れたようです。



29-2.jpg最初はナット・キング・コール・トリオの実質的なスタートともいってよいデッカ録音の最初の曲です。ここではベースがまだジョニー・ミラーではなく、最初期のウェズレー・プリンスです。
King Cole Trio
Nat King Cole(p,vo) Oscar Moore(g) Wesley Prince(b)  Los Angeles, December 6, 1940



29-3.jpg1945年、当時人気のナット・キング・コールに対抗するために結成されたのがオスカー・ムーアの兄でギタリストのジョニー・ムーアが率いるスリー・ブレイザーズでした。ナット・キング・コール役は当時、甘い唄声でバラードが得意なピアノのチャールズ・ブラウン、そしてナット・キング・コール・トリオの一員でもあったオスカー・ムーアも参加しました。この曲はオスカー・ムーアのギターに焦点を当てたもので、ムーアのギター・ソロが炸裂します。

Oscar Moore with Johnny Moore's Three Blazers
Oscar Moore, Johnny Moore(g) Charles Brown(p) Eddie Williams(b)
Los Angeles, 1945-1946