28.Danny Barker

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28-1.jpgついにニューオリ系の大御所ダニー・バーカーの登場です。

経歴などは省略して早速録音の紹介をします。ダニー・バーカーもまたSP時代はほとんどがニューヨークでの活動でした。1931年のディヴ・ネルソンを皮切りにバスター・ベイリー、ヘンリー・アレン、ミルズ・ブルー・リズム・バンド、ビリー・カイルと続きます。そして1937年にはキャブ・キャロウェイ楽団に加入、1946年まで在籍しました。その間にもミッジ・ウィリアムス、エセル・ウォーターズ、チュー・ベリー、テディ・ウィルソンなどと録音をしました。
キャブ・キャロウェイ楽団以降の目立った活動としては、1947年から始まった「This Is Jazz」があります。その多くはルディ・ブレッシュのサークル・レーベルからSP として発売されました。このシリーズはSP を始めた当初、演奏の良さと録音の良さでよく聴いたものでした。LP時代のバーカーについてはニューオリンズ・ジャズ・ファンにお任せすることにします。
バーカーが参加したSP はあまりに多く、今回は比較的珍しいと思われる音源を紹介したいと思います。バーカーの初リーダーSP は以前の日記で紹介しているので画像だけをアップしました。



28-2.jpg2枚中1枚はディスコから漏れているものです。また、奥さんのブルー・ルー・バーカーのデッカ録音もディスコから漏れています。多分、ブルース・ディスコの方に載っているのではと思います。



28-3.jpg最初はリトル・ランブラーズの録音です。バーカー4回目の録音にあたり、以降、一緒に演奏するすることが多かったアルバート・ニコラスとの初共演盤でもあります。リトル・ランブラーズといえば、エイドリアン・ロリーニが関係していたグループ名ですが、ここではロリーニは参加していません。

The Little Ramblers
Ward Pinkett(tp,vo) Albert Nicholas(cl) Jack Russin(p) Danny Barker(g) Joe Watts(b) Sam Weiss(d)
New York, October 5, 1935



28-4.jpg次も珍しいと思います。超マイナーのアーケィ・レーベルは多分アル・ローズが関係していたレーベルと推察します。数少ないダン・バーリーのリーダー録音です。サークル・レーベル録音を除くとこの2曲だけと思います。ここではテナーのジョン・ハーディの参加が異色ですね。

Dan Burley & His Skiffle Boys
James Archey(tb) John Hardee(ts) Dan Burley(p,vo) Danny Barker, Herman Mitchell(g) Pops Foster(b)
New York, October, 1947
しかし、このアーケィというレーベル・デザイン、ヴォカリオンとそっくりです。この盤以外見たことがないので、これ1枚かも知れません。