20.Five Guitars + 1

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何となく始めたこのシリーズも早いもので20回目を迎えてしまいました。そこで今回は20回記念として6人のギタリストを紹介します。


20-1.jpgボイド・レイバーンと並ぶ進歩的バンドといえばアール・スペンサー楽団でしょう。両楽団とも1940年中頃、新進気鋭のアレンジャーを登用して意欲的な作品を発表しました。特にアール・スペンサーは大胆にも電気ギターをフィーチャーした曲を2曲も発表し、当時のジャズ・シーンで話題となりました。
最初はアール・スペンサー楽団の記念すべき第1回目の録音です。最初に選んだのがこの「コンチェルト・フォー・ギター」でした。ビル・ジレットのアレンジによるこの曲はジャック・マーシャルのギターをフィーチャーしたもので、今聴いてもワクワクします。デビューのために集めたメンバーの豪華なこと、当時、西海岸にいた最高のメンバーといっても良いでしょう。

Earl Spencer & His Orchestra
Frank Beach, Al Killian, Ray Linn, Paul Lopez(tp) Ray Heath, Tommy Pederson, Hal Smith, Earl Spencer(tb) Les Robinson, Willie Schwartz(as) Ralph Lee, Lucky Thompson(ts) Hy Mandel(bs) Tommy Todd(p) Jack Marshall(g) Red Callender(b) Jackie Mills(d) Bill Gillette(arr)
L.A., August 1946



20-2.jpg次は驚くことに5人のギタリストをフィーチャーしたアーヴィン・ギャリソン作曲の「ファイヴ・ギターズ・イン・フライト」です。バンド・メンバーは大幅に替わりましたが、サウンドそのものは健在です。多分初めて聴く人はSP 時代の録音とは思えないでしょう。参加したギタリストは5人で、リーダーのアーヴィン・ギャリソン、アーヴィング・アシュビー、バーニー・ケッセル、ジーン・サージェント、そしてトニー・リッジまたはトニー・リッツィ?、の面々です。ハイノートをヒットするトランペットの合間を各自のギター・ソロが炸裂します。ギター好きにはたまらない曲でしょう。

Earl Spencer & His Orchestra featuring The Arv Garrison Quintet 
John Anderson, Tony Facciuto, Bill Stean, Keith Williams(tp) Chuck Gale, J.D. Marsch, Ollie Wilson(tb) Bill Gillette, Matt Utal(as) Carter Englund, Tom Makagon(ts) Steve Perlow(bs) Bob Clark(p) Dave Sperling(b) Bobby White(d) The Arv Garrison Quintet : Arvin Garrison, Irving Ashby, Barney Kessel, Gene Sargent, Tony Rizzi(g)L.A., October or November 1946