7.Bernard Addison

  1. HOME >
  2. 7.Bernard Addison
7-1.JPG一般のギター奏者に比べてバーナード・アディソンは少し違った経歴かも知れません。

フレッチャー・ヘンダーソンなどの有名バンドにも在籍したのですが、基本的にはコンボ編成に向いていると思います。20年代から活動を開始しますが、実力を発揮したのは30年代中頃からでしょう。少々荒々しい奏法はゾクゾクするほど魅力的です。

反面、名コーラス・グループのミルス・ブラザーズでやさしいギターを弾いていたのもアディソンです。
ギターに関してはギブソンよりもエピフォンのイメージがあります。

ギターファンには1935年8月26日に録音されたフレディ・ジェンキンスの6曲が有名です。アディソンの挑戦的なギターに煽られてジェンキンスやアルバート・ニコラスのソロが炸裂します。



7-2.JPG
この曲はアディソン名義で発売されました。
Bernard Addison & His Rhythm
Freddy Jenkins, Ward Pinkett(tp) Albert Nicholas(cl) Joe Turner(p) Bernard Addison(g) Joe Watts(b) Adrian Rollini(d)  August 26, 1935



7-3.JPG
意外と思われるのがメズ・メズロウとのセッションです。メズロウといえばフランキー・ニュートンやトミー・ラドニアですが、このセッションはこれらに挟まれての録音です。地味なメンバーですが、アディソン、ポップス・フォスター、ジミー・クロフォードの強力なリズム隊を配したなかなか良い演奏と思います。なお、このレコードがビクター・スクロール・ラベルの最後かも知れません。

Mezz Mezzrow Orchestra
Sy Oliver(tp) J.C.Higginbotham(tb) Mezz Mezzrow(cl,arr) Happy Caldwell(ts) Sonny White(p)
Bernard Addison(g) Pops Foster(b) Jimmy Crawford(d) Edgar Sampson(arr)  June 14, 1937