6.Freddie Green

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6-1.JPG私が初めて聴いたSP がベイシーのデッカ盤でした。強烈なリフの隙間からグリーンの刻みがはっきりと聴き取れ、SP 恐るべしと感激したものでした。

私は、グリーンがいたおかげでベイシーの音数が段々少なくなり、ベイシー独特のスタイルが完成したと思っています。良い楽団には必ずといってよいほど良いギター奏者がいます。ベイシーにはフレディ・グリーン、エリントンにはフレッド・ガイ以外の名前は出てきません。



グリーンは、大きな音の中でリズムを刻むためにヘビーゲージの弦を使い、弦高も異常に高かったようです。普通の人が弾いてもまともな音は出ないと思います。

ギターに関しては、あまり浮気をするタイプではなく、生涯でも数本のようです。大まかですが、30年代はエピフォンのエンペラー、40、50年代はストロムバーグのマスター400、50年代後半からはグレッチのエルドラドというモデルのようです。当時は多くの奏者がギブソンを使っていましたが、グリーンにはギブソンのイメージがまったくありません。



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さて、レコードですが、参加セッションがあり過ぎて、結局ベタなものを選びました。
最初はベイシー楽団時代です。ソロも取らずに、すべての録音に参加しているので、どれでも良かったのですがここでは「トプシー」を紹介します。

Count Basie & His Orchestra
Buck Clayton, Ed Lewis, Bobby Moore(tp) Benny Morton, Dan Minor(tb) Eddie Durham(tb,el-g),Earl Warren(as),Jack Washington(as,bs),Herschel Evans, Lester Young(cl,ts), Count Basie(p) Freddie Green(g) Walter Page(b) Joe Jones(d)  August 9, 1937
すべての録音に参加と書きましたが、正確にはデビューにあたる4曲には参加していません。ジョン・ハモンドに誘われ次の録音から参加することになります。



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次はベイシーのピックアップ・メンバーによる録音です。これも皆さんおなじみと思います。レスターのクラとテナーを聴くことができ、グリーンが唄っているという単純な理由です。
Kansas City Six
Buck Clayton(tp) Eddie Durham(tb,el-g) Lester Young(cl,ts) Freddie Green(g,vo) Walter Page(b) Joe Jones(d) September 8, 1938